今回は前回の続き、インフレデフレについてお伝えいたします。
前記事をまだご覧になられていない方は是非、前記事からご覧下さいませ。
◆中央主権型の通貨制度
日本の通貨は正式には日本銀行券です。国債の発行とは、日本政府が日本銀行券と国債を交換している事と等しくなります。そして、返済は日本銀行券ですることを約束しています。単純な話ですが、日本銀行券を大量に増刷してしまえば、いくらでも返すことは可能ですよね。これが量的緩和です。もちろん、建前としては日本政府と日本銀行は繋がってはいないとなりますが、このように通貨の発行を中央銀行が行う中央主権型である限り、なんでも自由に出来てしまうのが現状です。
そこで少し前に注目を集めていたのが仮想通貨です。仮想通貨は非中央主権型のブロックチェーン技術を用いているので、紙幣を政府の都合で増刷することが出来ません。ニュースでもよく流れているように、世界的に見ても、仮想通貨取引に反対する政府が圧倒的に多くなっています。投機的な要素が強いので、投資家保護の観点から規制をかけているのは事実でしょうが、その裏には中央銀行が絡まない通貨が流通する事を恐れているのです。
◆資産を守るためにすべきこと
ここまでインフレを前提として述べてきましたが、もちろんデフレになる可能性もありますし、将来の事は誰にもわかりません。ですので、どちらに転んだとしても大丈夫なように資産を分散し、防衛することが重要になります。日本人の資産のポートフォリオの多くが預金と保険に偏ってるデフレ対策型ポートフォリオとなっています。預金も保険も大事ですが、目的に合わせたアセットアロケーション(資産配分)が重要となります。
インフレに強い資産:不動産、金、仮想通貨、外貨、株式、アティークコインデフレに強い資産:現金、保険、債権
基本に忠実にバランスよくポートフォリオを形成していくことが重要です。
株式投資などボラティリティの高い物はドルコスト平均法で積立てをしてリスクを分散し、金や外貨、不動産などの堅いものは現金からスイッチして資産を分散する方が良いでしょう。
まとめ
高所得者を対象とした増税、年金減額、医療費の高騰など、開業医の先生方を取り巻く環境は厳しくなる一方で
す。自分らしく生きる為にも金融リテラシーを向上しましょう。その一助になれば幸いです。
次回の更新もお楽しみにお待ちくださいませ!
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