老後の幸せは「稼いだ額」より「使い方」で決まる

老後の幸せは「稼いだ額」より「使い方」で決まる

医師・歯科医師の先生方は、現役時代に高収入を得やすい反面、「老後のお金は大丈夫」と楽観しがちなケースも少なくありません。しかし実際には、収入が多くても老後の家計が苦しくなるケースは珍しくなく、早くから生活設計を整えておくことが重要です。

「老後の幸せ」は収入の多さより”使い方”で決まる!

現役時代に収入や資産が多かったのに、老後に家計が苦しくなる先生方がいる一方で、収入が多くなかったのに穏やかでゆとりある生活を送る方もいます。この違いを生むのは「収入の多さ」ではなく、「お金の使い方」と「生活設計のあり方」です。

受け取る年金額が少ない

貧乏老後の特徴としてまず挙げられるのは、「受け取る年金額が少ない」こと。老後の主な収入源は年金であり、その金額が少なければ生活設計そのものが厳しくなります。現役時代の働き方や加入期間によって受給額は大きく変わるため、早いうちに将来の見通しを立てて備えることが大切です。

「老後はこうあるべき」という思い込み

「老後はこうあるべき」という思い込みも危険です。「自宅はリフォームすべき」「年に数回は旅行すべき」「趣味を増やして活動的に過ごすべき」など、理想の老後像を追い求めるあまり、出費がかさむケースは少なくありません。現役時代の金銭感覚を引きずったまま支出を続けると、あっという間に貯蓄が減ってしまいます。特に、高収入だった先生方ほど支出を抑えることが難しく、現役時代の生活レベルを維持しようとして苦しむ傾向があります。

老後も高額支出が続く

老後も高額支出が続く場合は要注意。住宅に関わる固定費(ローン残債・リフォーム・管理費など)が重荷になるケースもあります。さらに、子どもや孫への支援を続けることで老後資金が底をつくこともあります。支出をコントロールできないままでは、どれほど資産があっても「貧乏老後」に転落してしまうのです。

年金+αと長期収支設計が金持ち老後をつくる

一方で、「金持ち老後」を実現している先生方には明確な共通点があります。

上乗せ年金を充実させる

第一に、「上乗せ年金が充実している」こと。iDeCoや企業型DCなどの確定拠出年金制度、小規模企業共済、国民年金基金などの公的制度を上手に活用したり、受給開始を繰り下げて年金額を増やすなど、制度を上手に使いこなしています。2022年からは75歳まで繰り下げが可能となり、最大で84%も増額されるため、長寿時代に備える有効な手段です。

ただ、60歳以降もお仕事を継続される方は注意が必要です。在職老齢年金制度により、受給できる厚生年金が減額、全額停止になる可能性があります。また、この減額されたり停止された分というのは繰り下げ扱いではなく、単純に減額となりますので、ご自身の収入と制度を把握して計画的に年金を受給することが重要です。

資産収入を持つ

第二に、「資産収入を持っている」こと。賃貸不動産や金融資産などからの収入で、”年金+α”の収入を確保している方は、経済的にも精神的にも余裕があります。

生活費の大半を資産収入でまかなえる

第三に、「生活費の大半を資産収入でまかなえる」こと。支出を資産から得られる収入で賄うことで、貯蓄を減らさずに暮らすことができます。医療費や介護費、旅行などの特別支出にも計画的に対応できるため、安心感が違います。

結局のところ、豊かな老後を迎えるために最も大切なのは「長期を見据えた収支設計」を早くから整えること。どれだけ資産を持っていても、支出を管理できなければ安心は得られません。反対に、収入が少なくても支出をコントロールし、必要なことに計画的にお金を使える方は、長く安定した生活を続けられます。将来を見据えた準備と日々の堅実な生活こそが、笑顔で過ごせる”金持ち老後”を生み出すのです。

老後の幸せは、「いくら稼いだか」ではなく、「どう使うか」で決まります。

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