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‐ 2023年6月号 ‐

インフレ時代の日本

公共料金の支払いやお買い物で物価高を感じていらっしゃるのではないでしょうか。インフレーションが続く中で、昨年から物価の上昇が顕著であり、今年も食品だけでも18%の上昇が見込まれています。しかし所得は同じペースで上がらないため、購買力の低下が問題視されています。また、経済の不安定化まで懸念され、企業の生産コストの上昇や消費の減少により、景気後退や失業率の上昇といったマクロ経済への影響が出てくる可能性がございます。また、投資のリスクについても目を向けましょう。インフレが進行すると、現金の価値が減少し、物価上昇に

よるインフレリスクが生じ購買力が下がります。インフレと投資は密接な関係があり、インフレーションは物価の上昇を意味し通常経済の成長や需要の増加、貨幣供給の増加などが要因となります。株式や債券などの金融資産の価値が変動し、インフレによる影響を受けます。その為、リスク管理や適切な資産の選択が求められます。このような時代に、自らの資産を守ることができるよう情報を多く収集したり、管理監督をしてくれるFPを抱えることは必須になってくるのではないでしょうか。

インフレ時代の節約と資産防衛術

インフレ時代では、資産価値の保全が重要です。投資や資産の分散は、将来的なインフレリスクに対する防衛策となります。金融商品や不動産、株式など多様な投資先を検討し、リスクを分散させることで資産価値を守りましょう。ただし、投資にはリスクが伴うため、必ず専門家のアドバイスを受けることをお薦めします。また、インフレによる物価上昇を考慮して、資産の保有形態を見直すことも有益です。物価上昇によって現金の価値が減少するため、金や他の貴金属、不動産などの実物資産を所有することで、資産の価値を保つことができます。ただし、資産の選択には慎重さが必要であり、自身のリスク許容度や将来のライフプランを考慮した上で判断することが重要です。