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‐ 2024年2月号 ‐
いつかくるかもしれない介護
介護にかかる費用
介護費用は高額になる可能性が非常に高いです。介護にはさまざまな費用がかかりますし、その費用は状況に応じて異なります。入院費用の一例として、医療費(60,000円)・食事代(20,000円)・交通費(10,000円)・おむつ代(20,000円)・ベッド代(120,000円)の合計約230,000円となります。また、ベッド代も個室・部屋の人数によっては料金が違ってきますので、さらに料金の負担が増える可能性もございます。何も対策を講じず、何度も出費が重なると負担がとても大きくなります。しかし、こういった介護費用も介護保険サービスを受けることができることをご存じでしょうか。介護保険が適用のサービスとは、要介護・支援状態にある「65歳以上の高齢者」と「40歳から64歳までの医療保険加入者で特定疾患の患者」が、介護保険料と国・自治体からの財源によって、一定割合に応じた自己負担で受けられる介護サービスです。介護保険サービスには種類があります。
①居宅サービス
②地域密着型サービス
③居宅介護支援
④介護保険施設
⑤介護予防サービス
⑥地域密着型介護予防サービス
⑦介護予防支援
の7つの区分に分けられます。ご自身やご両親の環境に合わせて、どのようなサービスが適切なのか確認しておくといいでしょう。高額な費用を少しでも抑えるために、介護保険の申請は早めにすることが大切です。退院後すぐにサービスを受けたいのであれば、入院中にしておくことをお薦めします。申請には、自治体によって方法が違うこともあるので、介護が必要となったときには、住んでいる市町村にどのような制度があるのか、また申請方法を調べておくといいでしょう。その他、介護用品等のレンタル費用に自治体による補助金が利用できる場合もあります。こういった制度を知っているだけで、多額の費用負担を減らせるのではないでしょうか。ご自身やご家族の為にも、公的制度は積極的に活用し、自己負担部分の準備は、先延ばしにせず今からしておきましょう。