Money Clinic

Newspaper

‐ 2024年3月号 ‐

巧妙なフェイク広告

昨今、フェイク広告といった有名人をなりすました偽の広告がインターネットで急増しています。これは、有名人などの画像を無断で使用し、嘘の体験談や虚偽の内容を記載し、広告をみた人をだまして、商品を購入させたり、ありもしない投資話に引き込む手口です。中には、真実と虚偽の区別がつかないものも少なくありません。例えば、下記のような広告を見かけたことはないでしょうか?

あたかも有名人本人から投稿されたような、広告です。このような広告をクリックすると、ある例では、LINEの投資グループへの入会コードが表示され、グループに参加すると「●●先生の投資ゼミ」などといった投資グループに参加することになります。入会をすると、有名人を名乗るアカウントが、存在しない暗号資産や、株売買などの投資を推奨してきます。そして、一度、利益が確定したような画面を見せ、信頼を得ると、資金を追加すればもっと利益が出るなどと言って資金の追加を促してきます。さらに、解約をしたいと言っても、解約には預かり資金の20%を支払う必要があるなど、消費者のお金をだまし取ろうします。このように一度お金を支払ってしまうと、返金されることはほとんどありません。

今、こうした著名人の写真を無断で使用したフェイク広告や、なりすました偽アカウントがネットや、SNSで多くみかけます。こうした状況に、本人たちが次々と声を上げており、自身のSNSで詐欺や情報商材の販売などが行われているとして注意を呼び掛けています。消費者の私たちがフェイク広告に対する警戒心を高め、お金を支払う前には真実かどうか確認した上で、行動に移していただければ幸いです。