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‐ 2024年4月号 ‐

学資保険の現状

子供の将来に向けての教育は、多くの親や家族にとって最優先事項のひとつです。しかし、教育費用の上昇に伴い、その実現はますます困難になっています。子供の教育をしっかりと準備し、将来にわたって支援ができるよう今から準備をしていく必要がありますが、その選択肢に学資保険を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。学資保険は、親が子供の将来の教育費用を準備し、経済的安定を確保するための貯蓄と保険の組み合わせた商品となります。原則として、親が契約者となり、契約者に万が一のことが起きた場合や、子供の入学や進学に合わせて祝

や満期保険金が受け取ることができます。しかし、学資保険のデメリットに返戻率が低いことが挙げられます。返戻率とは、「払込保険料総額」に対して、「受取総額」がいくらになるかを計算し、パーセンテージで表した数字のことです。多くの学資保険は返戻率が契約時に決まっています。そのため、事前に返戻率を確認できますが、一般的には早く加入するほう(子供が0歳)が返戻率が高くなっています。しかし、中にはほとんど増えない保険や、元本(払込保険料総額)割れをする学資保険もあります。下記の保険は、お客様が弊社に出会う前に加入されていた保険内容の事例です。

(例)払込保険料総額:2,608,200円、祝金・満期保険金:2,500,000円、死亡保険金:2,500,000円
ご覧の通り、払込保険料総額よりも満期保険金が108,200円も少なくなっています。貯蓄型にも関わらず、元本割れする商品もあるので、加入している方は一度ご自身の保険を確認してみましょう。

また学資保険だけではなく、運用率の高い保険商品にも目を向けてみてはいかがでしょうか。死亡保障を準備しながら運用実績によって満期保険金額・積立金額などが変動(増減)する保険商品もございます。万が一のための保障を準備しながら、将来への資産形成もしっかり行いたい方にお勧めの保険です。その他にも保険商品は数多くございます。お子様や家族の未来を支えるためにどのような保険に加入すれば良いか、今一度考えてみてはいかがでしょうか。